gnucash メモ
私は会計ソフトというものを使ったことがない。テキストエディタと awk で済む程度のことしかやらなかったからだ。あるとき ubuntu のリポジトリを見ていて、gnucash という会計ソフトがあるのに気づいた。せっかくだからわかった範囲でごく初歩的な使い方をメモしておくことにした。
小遣いをもらってチョコを買った正夫君を例にする。正夫君は、小遣い帳を複式簿記でつける意識の高い小学生だ。
現金5000円を持っている正夫君は gnucash でお小遣いを管理することにした
一般的な仕訳は
(貸方の「純資産(開始残高)」は「元入金」とすべきかもしれないが、私が使ったテンプレートに倣った。)
★ポイント★ gnucash は各取り引きを仕訳帳に記入するのではなく、総勘定元帳に直接記入する。借方に記したい科目の総勘定元帳を開いて記入してもいいし、貸方に記したい勘定科目の総勘定元帳を開いて記入してもいい。片方に記入すると、もう片方には自動的に記入される。なお、gnucash では総勘定元帳を開くことを、たんに「勘定科目を開く」と言う。
このケースでは、次の (1) または (2) のどちらかを行えばよい。
(なお、gnucash はひとつの勘定科目を「上位の分類:下位の分類」のように表記する。たとえば「費用:おやつ」「資産:現金」など。)
(1)勘定科目「資産:現金」を開いて
のように記入する。
このフォームを、慣れ親しんだ用語で翻訳すると、
★ポイント★ ようするに、gnucash の勘定科目を開いたときの入力フォームでは「資金移動=相手勘定科目」。この入力フォームでは、原則通り借方が左側に貸方が右側に配置されている。
(2) あるいは、勘定科目「純資産:開始残高」を開いて
このフォームを、慣れ親しんだ用語で翻訳すると、
正夫君は、お母さんからお小遣を3000円もらって財布に入れた。
一般的な仕訳は
gnucash では (1) もしくは (2) のように記入する。(1)を記入すると自動的に(2)が記録され、(2)を記入すると自動的に(1)が記録される。
(1)勘定科目「資産:現金」を開いて
このフォームを、慣れ親しんだ用語で翻訳すると、
(2) あるいは、勘定科目「収益:お小遣い」を開いて
このフォームを、慣れ親しんだ用語で翻訳すると、
正夫君は、学校の成績が悪かったのでお母さんに叱られたうえに、小遣を1000円ぶん返さなければならなかった。
一般的な仕訳は
gnucash では (1) もしくは (2) のように記入する。(1)を記入すると自動的に(2)が記録され、(2)を記入すると自動的に(1)が記録される。
(1) 勘定科目「資産:現金」を開いて
このフォームを、慣れ親しんだ用語で翻訳すると、
(2) あるいは、 勘定科目「収益:お小遣い」を開いて
このフォームを、慣れ親しんだ用語で翻訳すると、
正夫君は、財布から 100 円出してお菓子を買って食べた。
一般的な仕訳は
gnucash では (1) もしくは (2) のように記入する。(1)を記入すると自動的に(2)が記録され、(2)を記入すると自動的に(1)が記録される。
(1)勘定科目「資産:現金」を開いて
このフォームを、慣れ親しんだ用語で翻訳すると、
(2) あるいは、勘定科目「費用:お菓子」を開いて
このフォームを、慣れ親しんだ用語で翻訳すると、
お菓子を買ったお店の人が 10 円値引きしてくれた。
一般的な仕訳は
gnucach では (1) もしくは (2) のように記入する。(1)を記入すると自動的に(2)が記録され、(2)を記入すると自動的に(1)が記録される。
(1)勘定科目「資産:現金」を開いて
このフォームを、慣れ親しんだ用語で翻訳すると、
(2) あるいは、勘定科目「費用:お菓子」を開いて
このフォームを、慣れ親しんだ用語で翻訳すると、
@kabipanotoko