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茶屋ヶ坂
茶屋ヶ坂は、名古屋市千種区にあり。鶴舞線茶屋ヶ坂駅で降りる。新しき駅にて、駅前には取り立てて何もなけれど、バスのロータリーなどありて、比較的広々としたる一角なり。コンビニエンスストアあれども喫茶店見あたらず。
徒歩にて五分もかからざるところに、茶屋ヶ坂公園あり。公園内には茶屋ヶ坂池なるものあり。一面が太き道路に面しておれば、さほど風致あるものには非ず。釣りを禁ずる看板あれども、釣り人数人これを気にせざるが如くあり。この池、昔は太幸川なる川の発せんとするすぐをせき止めて出来たる溜池なるよし。
池の南側は小高くして林をなす。
散策道あり。
整備悪からず。大きなハチを見る。
南西に進みて、天満緑道の南端近くに出る。地図を見るに、天満緑道は鍋屋上野浄水場と給水塔を結ぶやうにあり。水道道路なるべし。
ここより同緑道を北上す。大なるマンホールありて、「水電」とあり。
緑道中、Y字管の古きものを飾りたるあり。1931年(昭和 6)に作られた直径 1.1 メートルのものにて鳥居松沈殿池に使われたるものなる由。
緑道の北端、浄水場直前には仕切弁の飾りたるあり。1911年(明治 44)にイギリスにて作られたるものにて、名古屋に水道引かれてより 70 年間、鳥居松沈殿池で使われたものなりと説明書きにあり。鋳込まれている文字を見るに、Kilmarnock にある会社の製品なり。
蛇足ながら、Kilmernock はスコットランドの町なり(衛星写真)。
1918年の Kilmernock
浄水場は陸橋の上より眺むを得。
写真左側に写りたるは、ポンプ場にて、1914年(大正 3)の給水開始から1992年(平成 4)まで使われたるものなりという。
浄水場に近づく。向こうに大なる集合住宅あまた立ち並びて、浄水場がその広大なる庭のごとく見ゆるところは、昔想像されたる未来の町を彷彿させたり。