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十五日目

骨、曲、豆、体、里、黒、今、才

骨

体は體であるから、骨と豊を先に見る。骨は六年生の漢字。

下図は唐の時代の楷書の形。

曲

「体」は「體」で、「体」は「骨＋豊」。「豊」は「曲＋豆」だから、「曲」を見る。曲は三年生の漢字。

豆（トウ）

體の部品のため、豆を見る。豆は三年生の漢字。

体

体は體である（その他に躰や軆もその異体字らしい）。

上図は王羲之を参考にした。

骨、曲、豆、参照。

下図は唐の楷書にもとづくもの。

「体」という字は、[5]によると「もとはホンと読む別の字であったが、当用漢字体で採用された新字体」（p.458）とある。（[5]の著者である江守賢治は、戦後に伝統的楷書をもとにして採用された、旧字体よりも伝統のある字体を、新字体と呼ばない）。

漢和字典の「漢辞海」（三省堂）を引いてみると、「体」の項目には、たんにこれを體の異体字（もちろん常用漢字として他の異体字よりも扱いが大きいが）としてのみ取り扱っている。

「標註訂正康煕字典」（渡辺温、講談社）を見てみると、たしかに「体」という字にはホンと仮名がふってあって「体夫は柩をになふの夫」「俗書に四體の體を体に作るは誤」とある。

戦前愛好家のみならず、晋唐愛好家も「体」という字体に違和感を持つというのも頷ける話である。

里

黒

いわゆる旧字体と呼ばれる康煕字典体よりも、現在の活字である黒のほうが伝統的な形。

今

下図は、唐の楷書の形。

才

下図は王羲之にもとづく。最終画は左から右に向かって書かれている。

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