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六日目

中、虫、田、土、入、白、年、白、百、文、本

中（チウ）

下は、漢の時代の字。

虫（チウ）

ムシは蟲である。

上図は、晋の王羲之が書いた形。下図は、北魏の「虹」だが、虫の上に「ノ」がついている。古くから、「ノ」のついた「虫」と「ノ」のついていない「虫」が行われていた。

「ノ」のない虫の例。唐のもの。

「虫」はもともとマムシの意味の虫（キ）と同形で、古くから蟲の略字として用いられたという（新潮現代国語辞典第二版）。

田

下図は、口の中の十を、縦画から書いている。一方、田が他の字の部分として使われる場合、横画から書いているのを多く見る。

土

伝統的な楷書では、土はヽがついていて、草書でもそれを書くことが多いようだ。「士」と間違えないように点をつけたのだと言う人がいるが、勉強不足にて、情報源は未確認。

下図は、北魏の字。

入

年

上図は王羲之。下図も同じ。比較してみると、上図では黄緑色の画が痕跡程度に退いている。

下図は、北魏の字。深緑の画が横画になっている。

白

百

文

古くから「文」と「攵」の両方が使われてきたようだ。

本

上図は唐の懐素より。下図は北魏の字で、唐の楷書などもこの形で書かれており、上図の形と矛盾しない。「夲」という字が JIS にもあるが、これは「本」である（参考）。

もっとも、王羲之に下図のような形もある。

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