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三十六日目

始、指、歯、詩、次、事、持、式

始

下図は王羲之。

下図は、やはり東晋の字であるが、画の対応について教えてくれる。

指

「指」の草書は、現代の活字よりも、唐の時代の楷書と似ている。

歯

歯は齒である。

上図は草書韻會を参考にした。活字で、「人」の形が四つある。草書では上の二つを省略し、下の二つを、抽象的に一つにまとめたと思うのだが、勘である。

蛇足。「歯する」は「よわいする」と読み、交際することなり。

詩

上図における画の対応については、論じる点が二つある。一つは、草書側「ごんべん」の中の緑の画が、活字のどれに当たるのかということ。

緑の画と、水色の画はつなげて書かれている。「言」を見ると、活字の「ごんべん」をつくる五つの互いに離れたパーツのうち、最も結び付きの強いのは、いちばん下の「口」パーツと、その上の「一」パーツである。そして、この字ではその二つのパーツが省略されずに残ったと考えてみる。

もう一つ論ずべき点は、上図草書側のツクリで、オレンジ色に塗った画が活字のどの画に当たるのかということ。「土」の中にある上の横画か、下の横画か。これについては、「恃」参照。

次

上は王羲之の字を参考にした。「欠」のうち、どの画が欠落しているのであろうか。上は勘にもとづいて塗ってみた。

「欲」参照。

事

上図は王羲之の字を参考にした。下図は、やはり王羲之の字で説明を試みた。

持

「恃」参照。

式

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