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四十二日目

打、対、待、代、第、題、炭、短

打

書道字典[3]に二字しか載っておらず、いずれも明の字であった。かといって、代用字というわけでもないようである。小さな漢和辞典（「全訳漢辞海第一版」）を見たところ、打開などといったときの、「打」は「いきいきと具体的に進行する意を表す」とあり、これは古くからの用法でないらしい。

対

対は對。

寸の部分はスッパリ省略されている。

「＼‖／」の部分については、「業」参照。

問題は、「王」の部分で、縦画がいちばん上の横画の上にはみ出している点。ツナギのために飛び出すということは、王羲之の場合考えがたいと思う。次は、隋の智永の字を真似たものであるが、これは、上に突き抜けているのは故意であることがはっきりとわかる。

次は唐の則天武后だが、やはり確信犯的に飛び出している。

王羲之でも、この部分を飛び出さない形がある。

楷書も見てみる。唐の時代には、次の両様が行われていたようだ。

楷書の場合の「＼‖／」の筆順は、草書と異るが、次の王羲之の字を見るとそれがわかる。

待

「寺」部分については、「恃」参照。

代

第

下図左は[3]にあった隋の時代の字で、「第」が「竹かんむり」ではなく「草かんむり」になっている。これは、やはり唐の時代も書かれていて、伝統的な形である。右は孫過庭を参考にした図。

題

上図は孫過庭を参考にした。「是」部分については、「走」参照。

炭

草書韻會の字を参考にした。

短

上図は王羲之を参考にした。「矢」参照。

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